地方競馬は当てやすい!勝つために5つの予想ポイントを紹介

騎手 地方競馬

地方競馬は初心者でも勝ちやすいとよく言われます。その理由は中央競馬よりも予想のポイントが絞れるからです。

ただし、中央競馬と同じような感覚で予想をしているとなかなか当たりにくいのも事実。中央競馬と地方競馬は別物として考えるのがポイントになります。

この記事では、中央競馬と地方競馬の予想ポイントの違いや、実際に予想したレース結果をまとめています。

競馬

地方競馬の予想をする前に中央競馬との違いをチェック

中央競馬は農林水産省の管轄、地方競馬は地方自治体の管轄です。管轄の違いが予想に影響することはありませんが、国と地方自治体で運営規模が違うので、地方競馬のオッズは変動しやすいという特徴があります。

他にも次のような違いがあるのを覚えておいてください。

地方競馬はほとんどダートレース

中央競馬のレースは、芝コース、ダートコース、そして障害コースの3つのコースでレースが行われますが、地方競馬のレースはほぼダートでの開催になります。

日本には15ヶ所の地方競馬場がありますが、盛岡競馬場のみ芝コースのレースがあり、その他の競馬場には芝のコースはありません。

砂が深いので早いタイムは出ない

チャンピオンズカップやフェブラリーステークスなど、中央開催のG1に出走してくる地方馬の実績やタイムを見ると、中央馬に比べてかなりタイムが遅いのがわかると思います。

馬の力の差がタイム差となって表れている面もありますが、それ以上に影響しているのが同じダートコースでも中央と地方で土の質が違うということです。

中央の場合は、スピード重視のため、サラサラで脚抜きのいいダートコースになっていますが、多くの地方競馬場は土が深く、走るためにパワーがいるコースになっています。

そのため、タイムが中央馬よりも遅いからといって簡単に弱いと切り捨てるのは禁物です。早いタイムに対応できる馬ならば、十分中央馬と勝負になります。

ダートのレース

ローテーション間隔が狭い

中央馬でもG1の常連馬になれば、1シーズンに3レース程度、条件下の馬であっても、中2週や3週以上がローテーションの基本になっています。

地方馬の場合、中央馬よりもローテーション感覚が狭いことが多いので、中1週での出走が続いたり、連闘で出てくることが多いです。

地方競馬の5つの予想ポイント

中央競馬との違いを踏まえて、地方競馬で勝つために重要となる予想ポイントについて解説します。

地方競馬は騎手で買う!

中央競馬でもルメール騎手や川田騎手など、リーディング上位の騎手を軸にして買う人も多いでしょう。やはり勝率が高い騎手、連帯率が高い騎手を軸にすれば、馬券が当たる確率が上がるのは当然です。

地方競馬でも、リーディング上位の騎手は連帯率が5割近いので、信頼できる騎手から買うことで当たる確率は確実に上がります。

騎手

2020年のルメール騎手の連対率は45.3%、勝利数では及ばなかったですが、川田騎手の連対率はさらに高く46.3%でした。中央のジョッキーの中でも圧倒的な連対率を誇る二人ですが、地方競馬のジョッキーの中にはこの二人をさらに上回る騎手が存在します。

高知競馬の赤岡騎手は、高知競馬場での連対率がなんと55.5%・・・・
確率では2レース中1レース以上来てることになります。

赤岡騎手のように、各競馬場には圧倒的な連対率を誇る騎手がいますので、確実に勝ちを狙うなら、彼等を馬券対象から外すのは無謀の極みと言えるでしょう。

騎手名 競馬場 勝率 連対率
C・ルメール(参考) JRA 0.261 0.437
赤岡修二 高知競馬場 0.346 0.525
森泰斗 船橋競馬場 0.246 0.410
吉村 智洋 姫路競馬場 0.293 0.454
山口 勲 佐賀競馬場 0.271 0.441

圧倒的人気馬を過度に信頼しない

中央競馬で単勝1倍台の支持率を集める馬は、滅多な事では負けませんよね。
連対率を見ると、単勝1.5倍以上だと8割以上になります。

地方競馬の場合も単勝1倍台の絶対的な人気馬はやはり強い馬が多いですが、中央と違うのは馬券を購入している人数の違いです。地方競馬の馬券売り上げは中央と比べるとかなり低くなりますので、大口購入が少しあるだけで一気にオッズが変わります。

JRAとの交流重賞は別として、特別戦や平場などのレースで圧倒的な人気を背負っている馬に過度の信頼をするのは禁物です。連勝しているならまだしも、前走勝っていないのに、人気が集中している馬は過剰人気の可能性が高いです。

中央からの転厩馬を見極める

前述したように、同じ距離のレースでも中央競馬のタイムと地方競馬のタイムは、かなり開きがあります。中央で勝ち上がれなかった馬や、結果が出せない期間が長い馬が地方に転厩することも大井です。

全走が2桁着順の馬でも、地方競馬のタイムと比べると1秒以上早いということもあり、中央からの転厩馬の初戦は例外なく人気になります。

ここで注意しなければならないのは、中央での持ちタイムに惑わされないこと。重要なのは地方の初戦で実力が出せる状態にあるかどうかということです。転厩馬の場合、断トツ人気でも、前走からの体重の増減が激しいことがあるので、20キロ近く増えたり、減ったりしている馬には注意してください。

競馬場の特性から有利な脚質の馬を探す

中央競馬も各競馬場によって特徴がありますが、地方競馬はさらに各競馬場の特徴が際立つイメージです。直線が極端に短い名古屋は約200mしか直線がないため、最終コーナーで最後方につけた馬は、ほぼ勝てません。

笠松競馬場も直線は200mとほぼ名古屋と同じですが、最後の直線が下り坂になっているので、先行している馬がバテることが少なく、逃げ馬を購入すれば馬券が的中する確率は大幅に上がります。

大井競馬場の外回りコースは、中央競馬のようにコースが広く直線も長いので、差し馬や後方待機の馬が活躍することが多いです。

このように、各競馬場の特性を頭に入れて、展開を予想することが確実に勝つための鉄則です。

馬券を締め切りギリギリに購入する

予想というポイントからは少し外れますが、地方競馬の裏ワザ的な購入方法です。前述したように、地方競馬の購入総額は中央よりも低いため、大口注文が入るとオッズが一気に動きます。

地方競馬でよくあるのが、締め切り5分前まで5番人気だった馬が、レース後に2番人気や1番人気になっているなんてことです。

これは別に八百長があったというわけではなく、競馬関係者から有力な情報が入った馬主さんや、関係者が締め切り直前に大量に馬券を購入したということが多いです。

当然、オッズが変動して一気に人気が下がっても負けることはありますが、一般人が入手できない極秘情報で購入されているケースも多いので、できるだけ馬券購入はギリギリまで待ってから購入するのがいいと思います。

実際に地方競馬を予想してみた!

地方競馬の予想のポイントを踏まえて、船橋開催のレースを予想してみました。

勝ち馬投票券

2021年2月11日 船橋9レース 富津岬賞

船橋競馬場のダート1200mの特別戦から予想してみましょう。

船橋所属のジョッキーといえば、2年連続リーディングに輝く森泰斗騎手でしょう。
地元船橋と、川崎競馬場を得意としていて、連対率は4割以上。

今日は8レースまでで連対は2回なので、このまま終わってしまうか?後半に巻き返しを図るか?ここは自分の勘にかけるしかありません。今回は森騎手の後半戦巻き返しに期待して、軸は全て森騎手からで、相手を予想することにしましょう。

船橋競馬場の特徴は、変形スパイラルコーナー。

コーナーの入り口はゆったりした曲がりになっているのですが、出口がきついコーナーになっているので、直線に入るときに馬群がばらけやすく、差し馬や追い込み馬が突っ込んでくるケースが多いです。

軸にした森騎手のチェンジバイオは単勝1.8倍と圧倒的な人気になっているので、コーナーの特性を考えて、後ろからレースを進める人気薄の馬に薄く流してみます。

8チェンジバイオから、5キョウエイアイビス、11パパドプロス、3ミヤノキッドマン、8サイベリアンまで人気薄の差し馬に流して4点買い。競馬で大事なのは抑えなので、人気馬のどちらかを抑える必要があります。

2人気のロマンスピネルか3人気のグローリアスボレロのどちらかですが、ロマンスピネルは前走逃げているので、今回も前にいって最後差されてしまうと予想して、3人気のグローリアスボレロを1点だけ抑えます。

結果は、1着チェンジバイオ 2着キョウエイアイビス 3着ロマンスピネルでした。

ロマンスピネルが逃げるのは予想通りでしたが、結局2番手のチェンジバイオ、3番手のキョウエイアイビスが交わしたところがゴールで、完全に前残り・・・

展開予想が外れたけど、馬券は当たったのでまあ、結果オーライって感じです。

1.8倍の馬から流して馬連29倍はかなりの高配当でした。

まとめ

地方競馬は知識が増えれば増えるほど、勝てるようになると思います。

信頼できる騎手を軸にするので、最初は当たっても配当が低い馬券が多いかもしれませんが「馬」ありきで予想するのではなく、ジョッキーに注目して、競馬場の特性に合った馬をピックアップする方法ができるようになれば、固い馬券だけではなく、中穴~大穴的中の数も増えてきますよ。